専門分野の四色と配置の根拠
高校の教科・科目と知識の対象・方法を手掛かりにした整理と、298分野の所属・配置理由を示します。
この資料は、専門分野の分布配置を読むための六芸社の整理を示します。調査の公式分類ではなく、回答から検出した統計的クラスターでもありません。元の分野名・回答人数は変えず、各分野を一つのまとまりに置いています。
学校科目からの入口と、図で使う四色の所属は別の整理です。例えば高校の地理に接点を置いた自然地理を、図では自然・物質・技術へ置くことがあります。下の表で、元の入口と個別の判断を確認できます。
英訳は六芸社による説明用の訳で、内閣府や学校教育の公式英訳ではありません。
高校の教科と科目からの入口
最初の整理では、「その他」を含む299項目のうち209項目に、高校の教科・科目から近づく入口を設けました。共通教科109項目、専門教科100項目です。下の入口名は内容を案内するための見出しで、すべてが正式な科目名という意味ではありません。
専門知識の全内容が高校の授業で扱われることや、特定の教科書に掲載されていることを示す対応ではありません。普通科で親しむ教科と専門学科の教科の両方を使い、読み手が知っている学びから専門分野へ近づく編集案です。
共通教科からの109項目
国語/言葉の仕組み
地理歴史/地域・暮らし・防災
地理歴史/日本の歴史
地理歴史/世界の歴史と歴史を調べること
公民/法・政治・社会の課題
公民/経済の仕組み
数学/図形と離散的な数え方
数学/統計・数理モデル
理科/物理
理科/化学
理科/生物
- 211 · 分子生物学・ゲノム生物学/生体関連化学(ゲノム構造、遺伝子発現、トランスクリプトーム、遺伝子工学・タンパク質工学・酵素化学等)
- 212 · 構造生物化学(細胞間マトリクス、分子認識、立体構造解析等)
- 213 · 機能生物化学(酵素、生体エネルギー変換、遺伝子発現、膜輸送等)
- 214 · 細胞生物学(染色体・糖鎖・オルガネラ・細胞組織・培養工学等)
- 215 · 発生生物学(再生工学も含む)
- 216 · 形態・構造
- 217 · 遺伝学、人類遺伝(集団遺伝、分子遺伝、遺伝子診断、社会遺伝、エピジェネティクス、進化生物<分子進化・遺伝子進化>など)
- 218 · 系統分類学(生物多様性)
- 221 · 生態学・生物資源保全学
- 222 · 自然人類学(生理人類学、被服・人間工学応用、医療応用等)
- 224 · 生理学、内分泌学
- 225 · 環境生理学(体力医学、栄養、成長・老化、宇宙医学、生体リズム、睡眠等)
- 226 · 血液学
- 227 · 免疫学、アレルギー・膠原病学
- 229 · 病原微生物学(細菌、ウイルス等)
- 238 · 神経生理学、行動神経・認知神経科学、ゲノム脳科学等
- 284 · 植物科学(分子・生理)
- 292 · 動物生理・行動、動物科学
理科/地学・宇宙
保健体育/健康と予防
保健体育/運動・スポーツ
芸術/美術と音楽にまたがる芸術研究
外国語/英語で読む・表現する
家庭/暮らし・家族・衣食住
情報/プログラムと情報システム
情報/ネットワーク・安全・情報の表現
専門教科からの100項目
農業/畜産・動物の飼育
農業/農業の機械・情報
農業/食品と微生物
工業/機械の設計と製造
工業/電気機器・電力
工業/電子回路・デバイス・通信
工業/材料と加工
- 8 · 機械材料
- 29 · 結晶工学、厚膜(アモルファス、非結晶も含む)
- 30 · 薄膜・表面界面物性
- 40 · 有機・ハイブリッド材料(有機半導体等)
- 41 · 複合材料(繊維強化プラスチック、金属・プラスチック・セラミックス系等)
- 42 · 金属物性・材料、無機物性・材料(金属、セラミックス、アモルファス、耐火物、物性、組織制御等)
- 43 · 軽金属材料(アルミニウム、チタン、マグネシウム等)
- 44 · 金属生産工学(反応・分離・精製、製造プロセス、省エネプロセス、化学熱力学等)
- 45 · 炭素系物質・材料
- 46 · 構造・機能材料(薄膜、生体、電子、磁性など)
- 47 · 表界面工学(物性、表面処理・めっき、腐食防食等)
- 49 · 材料加工・組織制御(熱処理、塑性加工、鋳物鋳造、3次元加工等)
- 50 · 物質・材料設計
- 51 · 物質・材料の分析・評価(機器分析、結晶回折、材料試験、非破壊検査など)
工業/化学の工業利用
工業/環境と資源循環
商業/簿記・会計
商業/観光
家庭/食品・栄養・調理
看護/人体・疾病の基礎と看護
情報/コンピュータの基盤
福祉/社会福祉
知識の対象や方法からの入口
高校科目への対応を保留した90項目のうち、88項目には次の六つの入口を設けました。高校での対応を新しく確定したものではありません。残る二項目は、高校科目の入口を検討中の103「製図・デザイン実習」と、内容を特定できない299「その他」です。103は図ではCへ仮配置し、299は図に描きません。
分野の接点をつくる — 15項目
- 28 · システム工学
- 35 · 量子情報理論・量子計算理論(量子アルゴリズム、量子誤り訂正、量子暗号・量子通信等)
- 38 · ナノテク<構造・材料・物性>(フラーレン・ナノチューブ・グラフェン、量子ドット・デバイス、分子素子等)
- 39 · ナノマイクロデバイス・システム(MEMS・NEMS等)
- 61 · 分子デバイス化学(半導体・光・電池等)
- 62 · 生物・化学等、現象の物理(高分子、コロイド、光合成、生体等)
- 129 · 知能ロボティクス(自律システム・デジタルヒューマンモデル等)
- 134 · 感性情報処理(感性<デザイン・表現・心理・脳・環境・経営>学等)、認知科学、社会脳科学
- 219 · バイオインフォマティクス・システムゲノム学(遺伝子・タンパク質・代謝ネットワークなど)
- 277 · ナノバイオサイエンス(DNAデバイス、バイオチップ、ゲノム工学等)
- 278 · バイオエンジニアリング(バイオセンサー、バイオリアクター、食品工学等)
- 280 · バイオマテリアル(再生医工学材料、ドラッグデリバリーシステム等)
- 281 · 生命・医療情報工学、医用システム(生命・生体情報、医療情報、生体医工学、医用画像、医療システム、医療技術評価等)
- 282 · 放射線科学・技術学(CT・PET・MRI、放射線診断・治療、核医学物理、加速器等)
- 283 · 健康・福祉工学(介護予防・支援技術、福祉・介護用機器・ロボット、機能代行等)
数理・計算で捉える — 8項目
対象や課題から組み立てる — 9項目
人・社会・文化を読み解く — 9項目
学びと教育を考える — 7項目
生命・病気・医療を探究する — 40項目
- 230 · 寄生虫学(含衛生動物学)
- 232 · 放射線・化学物質影響科学
- 233 · 腫瘍関連の生物学(シグナル伝達、アポトーシス、細胞接着、幹細胞、発ガン機構、ガンの浸潤・転移、ガン免疫等)
- 234 · 腫瘍診断(ゲノム解析、オーダーメイド医療、バイオマーカー・分子イメージング等)
- 235 · 腫瘍治療(抗ガン物質、分子標的、免疫療法、抗体療法等)
- 236 · ゲノム医科学、病態医化学(遺伝子診断、ゲノム創薬、発生・再生医学、加齢、代謝異常、ヒト集団遺伝学等)
- 237 · 神経内科(臨床・分子)・外科学
- 240 · 神経化学・薬理
- 241 · 脳計測・情報
- 242 · 精神医学(精神薬理・生理・病理、社会精神医学)
- 243 · 麻酔科学(麻酔学、周産期管理学、疼痛管理学等)
- 244 · 消化器内科学(消化管学等)・消化器外科学
- 245 · 循環器内科学(臨床心臓学・血管学等)、心臓血管外科学(心臓外科学、血管外科学等)
- 246 · 呼吸器内科学(臨床呼吸器学、分子細胞呼吸器学)、呼吸器外科学(肺外科学、気管外科学)
- 247 · 腎臓内科学(腎臓学、人工透析学等)
- 248 · 小児科学
- 249 · 胎児、新生児科学
- 250 · 産婦人科学(生殖医学、更年期医学含む)
- 251 · 皮膚科学
- 252 · 泌尿器科学
- 253 · 耳鼻咽喉科学
- 254 · 眼科学
- 255 · 整形外科学
- 256 · 形成外科学(再建、創傷、マイクロサージャリー、移植、再生)
- 257 · 疼痛学(しびれ、かゆみ、鎮痛薬も含む)
- 258 · 救急医学
- 259 · 心療・東洋・緩和・老年医学等
- 260 · 歯科学
- 261 · 歯科医用工学、再生歯学、歯科放射線学
- 264 · 理学・作業・言語療法学、リハビリ科学、老年学
- 266 · 法医学
- 267 · 病院・医療管理学
- 270 · 創薬化学(医薬品・分子設計・ゲノム創薬)、ケミカルバイオロジー
- 271 · 製剤学
- 272 · 薬理学
- 273 · 薬物動態、代謝/代謝学・メタボリックシンドロームなど
- 274 · 環境・衛生系薬学、衛生・公衆衛生(環境化学・食品衛生、中毒・環境毒性、香粧/地域医療、産業・行政等)
- 275 · 臨床・病院・社会薬学/医療薬剤、医薬品情報
- 276 · 病態検査学(免疫血清、遺伝子・腫瘍検査、臨床微生物等)
- 295 · 獣医学
298分野の所属と配置理由
以下は図と同じA~D順、各群内は元コード順です。高校科目への入口と、四色へ置く際の個別判断を併記しています。専門分野の価値・難しさ・類似度を測った並びではありません。
A 言葉・文化・社会 — 57分野
B 数理・情報 — 38分野
C 自然・物質・技術 — 110分野
D 生命・健康・暮らし — 93分野
出典:内閣府 e-CSTI 公開データ / 配置・説明・英訳:合資会社六芸社