Last updated on

human-open-data-lab


概要

human-open-data-lab は、内閣府 e-CSTI「人材マッチング調査オープンデータ」を出発点に、学び・仕事・専門性形成をめぐる状況を、分析・可視化・論点整理につなげるためのオープンデータ分析基盤です。

公開データは「公開されている」だけでは、実務や研究での再利用が難しい場面が多くあります。たとえば、テーブル構造の理解や前処理、集計粒度の設計、指標の定義、可視化の作法、結果の解釈と限界の整理など、分析に入る前に必要な作業が多層的に発生します。human-open-data-lab は、そうした作業をできるだけ透明で再現可能な形にし、同じデータを見て議論できる共通の足場を整えることを目的としています。

六芸社では、政策データ/オープンデータ/AI を組み合わせながら、科学技術・高等教育政策、産業人材形成、個人の学習設計といった複数領域を横断して「何を見ればよいのか」「どう整理すれば議論が前に進むか」を設計する仕事に取り組んでいます。本プロジェクトは、その実践の延長として、データ整備・分析・発信を同時に進める試みです。

対象(想定する利用者・関心)

human-open-data-lab は、次のような関心を持つ方に向けた基盤です。

  • 政策・研究・実務で人材データを扱う方

    科学技術・イノベーション政策、高等教育政策、産業人材政策、地域人材政策などの文脈で、「データで議論できる状態」を作りたいケースを想定しています。

  • 人材育成・能力開発に関わる実務者/企画担当の方

    研修・リスキリング、キャリア支援、産学連携等において、「どんなスキルや学びがどの領域で求められているか」「需給の見え方はどう変わるか」を把握したい場面を対象とします。

  • オープンデータで分析・可視化を行う方

    前処理・集計・可視化の手順がブラックボックス化しやすい領域で、再現可能なスクリプトやデータ定義を参照しながら作業したい方を想定しています。

  • 論点整理・意思決定支援のために“指標設計”から始めたい方

    単にグラフを作るのではなく、「何を指標にするか」「どの粒度で見るか」「どこまで言える/言えないか」を含めて整理したいケースを想定しています。

現在の整備状況(提供物と作業の進め方)

本プロジェクトは、公開を目標に整備を進めています。現時点では、次の要素を中心に段階的に整備しています。

  • データ整備(テーブル設計・拡張)

    参照しやすい形に整理するだけでなく、分析や比較がしやすい形にするための拡張テーブルや派生データの整備を進めています(作業ログ・定義を残すことを重視しています)。

  • 分析・可視化スクリプト(再現可能性の確保)

    集計・可視化の結果だけでなく、「どう作ったか」を残すため、スクリプトを整備しています。分析・可視化は主として Google Colaboratory / Google Drive 環境で実施しています。

  • ドキュメント整備(解釈の前提・限界の明示)

    指標や可視化には必ず前提と限界があるため、読み手が誤解しないための注意点、観察上の論点、解釈の幅などをドキュメントとして整理していきます。

  • 公開方針

    公開を目標としていますが、現時点では共有先を限定して提供しています。今後、公開可能な範囲から順次拡大する想定です。

この基盤で目指すこと(短い補足)

human-open-data-lab は、単一の成果物(レポートや図表)を作るための場というよりも、データを介して合意形成・論点整理ができる状態を作るための基盤です。

「分析結果」だけではなく、「同じ結果を再現できること」「別の人が別の観点で再分析できること」「議論の前提が明示されていること」を、継続的に積み上げていきます。

連絡先

プロジェクトに関するお問い合わせ・共同検討のご相談は、以下までご連絡ください。

岩崎琢哉(合資会社六芸社)
t.iwasaki@rokugeisha.com